京都記念の予想考察(レース傾向と出走馬分析)

今週は京都記念が開催されます。言わずと知れた伝統のレースで数多くの馬がここをステップにG1戦線に駒を進めてきました。近年ではドバイ遠征の前哨戦として使われることも多く、様々な路線のステップとして姿を変えつつあるレースになります。

昨年の京都記念のハイライトは最後の直線コース16秒間の攻防でした。
終始スムーズさを欠くレイデオロに対し、クリンチャー(単勝人気4位)は中団やや前めのポジションからスムーズなレース運びを見せ、モズカッチャン(単勝人気2番)が集団から飛び出して独走状態になったところへ加速を始めます。どんどん加速するクリンチャーを誰も止められずにアルアインを1馬身振り切ってそのまま優勝しました。

京都記念の過去5年をみると、1枠~3枠が【0-0-2-15】で連対馬なし
3枠より内に入った馬は消して、4枠から外の馬から軸にできる馬を見つけるか。
2012年2着のダークシャドウから1番人気の連対なしが7年継続中というデータも目につくので、「内枠」「1番人気」の不振という傾向を頭の中に入れて馬券戦略をしていきたいと思います。

考察

京都記念の過去の傾向

京都記念の人気別傾向

3番人気が過去10年で3勝7連対

単勝回収率218%

複勝回収率165%

10年間、3番人気から馬連総流しで回収率126%

京都記念の枠順からの傾向

3着内の馬は30頭中9頭が8枠

人気薄も含まれる。ヴィクトリーの9番人気やトーセンラーの6番人気など。

3枠以内が不振。

京都記念出走馬の前走別傾向

有馬記念などのGⅠ組は好成績

AJCC組は、11頭が全滅

日経新春杯組は17頭出走中ヒルノダムールの3着のみ

京都記念の脚質別傾向

逃げ(1・1・1・7)

先行(8・4・6・21)

差し(1・4・2・22)

追込(0・1・1・34)

京都記念のその他傾向

馬場適正は時計のかかる馬場が向く馬

重馬場実績・ダート実績のある馬。

ディープ産駒の頭は・・・

18頭中8頭が馬券内だが、勝ち馬は1頭のみ。

 

気になる出走馬分析

ステイフーリッシュ

レベルの高い4歳世代馬で近2走は重賞で3着・2着という成績から1番人気になりそうな1頭だが、前走中山金杯はレベルが微妙で、内容もペースが緩んだ際にごちゃついた中、鞍上がスーッと捲っていくという好騎乗での成績と感じる。

前々走チャレンジカップは、勝ち馬のエアウィンザー以外は低レベルなメンバーでの3着。

近2走の重賞好走で人気になるのであれば飛ぶ可能性も十分ある。

ノーブルマーズ

宝塚記念(G1)の3着、目黒記念(G2)の2着など実績があり侮れない1頭。
ジャパンカップでは大敗したが、2ヶ月の休み明けの1戦の日経新春杯では惜しくも4着、一回レースを使った事により前走よりもいい競馬が出来るのではないかと。
低レベルなGⅡクラスの相手であれば、互角以上の走りをしてもまったく不思議のない馬に感じる。
2200mのレースだけを見ると好走しており複勝率も高く、実績と叩いた事で良化しているとすれば、巻き返しに期待したい1頭。

タイムフライヤー

3戦2連対の京都芝コース。

時計の掛かる荒れ馬場が向くタイプ。
コース替わりで変わり身に期待したい1頭。
いつも攻め駆けするタイプだが本番では結果がでない、いつも裏切る馬だが今回は。

ダンビュライト

大阪杯6着・宝塚記念5着・そして連覇をかけて挑んだアメリカジョッキーCCでは6着と最近ではあと一歩が足りず惜しい競馬が続く。
過去には弥生賞・皐月賞の3着に入るなど能力・素質の高さは感じるが。
中団あたりで競馬をするダンビュライトがしっかりと実力を出せれば面白い存在になるんじゃないかと思っている。
能力的には、マカヒキ・ステイフーリッシュ・タイムフライヤー等にも負けていない。

3走前(天皇賞秋)は 返し馬で放馬。前々走(チャレンジC)は 放馬後で様子見の消極的なレース。前走(AJCC)は スローで不向きな上り勝負。

この3走は全て敗因があり、持久力を活かせる条件であれば一変する可能性は十分。

パフォーマプロミス

前走の有馬記念は大敗を喫しましたが、暮れの中山の稍重で、この馬の
切れ味を活かすことが出来なかったことが敗因と思われる。
今の京都で大きな気候の変動が無ければ、この馬の良さを引き出せるのでは。
元々この馬は切れ味が必要とされる馬場状態の時に良いパフォーマンスを
見せる馬で、昨年のアルゼンチン共和国杯を制した時の上りは、道中6番手を進んで32.6で2位の上り、2018年の日経新春杯を制した時も3番手を進み上り1位の34.4の脚を使っていたという事から、良馬場で行われるならば期待できそう。

気になるのはOP昇級後、3着以内のレースがすべて斤量56kg以下という点。
57kgの今回は斤量を克服できるかが不安要素である。

マカヒキ

昨年は札幌記念で素質の片りんを見せ、
秋G1戦線で復活が期待されたがその後は惨敗が続いた。
しかし、天皇賞秋は大幅な馬体重減、有馬記念は先述の通り切れ味が
活かせない馬場と明確な敗因があるというのも事実。
今年も現役続行が決定し、ダービー馬の輝きを取り戻すためには負けられない1戦。
近走よりも相手関係が楽になるGⅡで久方に勝利する可能性も十分ある。
2年前の京都記念で1番人気3着があるが、この時は苦手な道悪馬場で、末脚が不発。良馬場で瞬発力が問われる競馬になれば、面白い存在。
この馬の切れ味が活きる展開となれば。
ここが目標でない可能性もある。

ケントオー

前走日経新春杯は7着に終わったが、展開が向いたこともあってかあわやのシーンもあった。
元々この馬は京都コースの相性がよく、去年の京都記念では単勝189倍の人気薄ながらクリンチャーから着差0.5と健闘し、2018年のその後も京都コースでは、休み明けの京都大賞典以外では着差0.5以内と着順自体は良くは無いものの、あと1歩という所まで毎回詰めてきている印象。今回は前走のようなハイペースは見込めないが、その分先行することも可能なので、手ごろな頭数という事もあり、先行して上位になだれ込むというシーンも十分考えられる。

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