ヴィクトリアマイルは東京競馬場1600mを舞台に繰り広げられる、古馬牝馬限定のG1戦です。
府中の1600mは直線が長く実力勝負になりやすいように思えますが、古馬牝馬が前半戦に目指すレースがここしかないため、距離や適正が必ずしもあってない有力牝馬が力を発揮できない一方、スローペースの上がり勝負で意外な馬が逃げ粘ったりと、例年意外な馬が活躍し波乱傾向が強いレースです。
昨年は8番人気馬が優勝、最近5年は5～11番人気馬が優勝。歴史的名牝が圧勝劇を演じたかと思えば、3連単2000万超えも記録したＧⅠの中でも難解なレースの印象が強いです。
そして、今年はというと、やはり、個人的には荒れそうな気がしております。
絶対女王のアーモンドアイが安田記念を目標とし不在のため、2番手以降の有力牝馬達がしのぎを削る好レースになることが期待されます。波乱がおきることも考えて高配当を狙っていきたいところです。
考察
ヴィクトリアマイルの過去１０年の傾向
人気から見る傾向
１番人気馬【３・３・０・４】
２番人気馬【１・０・１・８】
３番人気馬【０・１・２・７】
７番人気馬【１・１・３・５】
１１番人気馬【１・２・１・６】
騎手別
内田博幸【２・１・０・５】
戸崎圭太【２・０・０・４】
横山典弘【２・０・０・６】
蛯名正義【１・２・０・６】
川田将雅【０・０・０・７】
前走レース別
阪神牝馬S【４・４・３・５５】
中山牝馬S【１・１・２・１０】
大阪杯【１・１・１・２】
高松宮記念【１・０・１・１１】
福島牝馬S【０・２・２・３１】
注目データ
ヴィクトリアマイルグッドデータ↓↓
●GⅠ勝利馬(５・４・２・２５)
GⅠ２勝以上の馬（４・３・２・５）
牡馬混合GⅠ馬は期待大。
ラッキーライラック、アエロリット、レッツゴードンキ、ソウルスターリング
●前年３着以内馬（５・２・０・９）
該当馬なし
●前走１６００ｍ以上出走馬
３着以内
１８００ｍ組：８頭
２０００ｍ組：４頭
デンコウアンジュ、アエロリット、ソウルスターリング、フロンティアクイーン
●４歳馬
３着以内の半数が４歳
●１１・１２番人気馬
●強い枠②③⑦
●強い馬番④⑤⑪⑯
ヴィクトリアマイルバッドデータ↓↓
●前走１４００ｍ以下
前走１２００ｍ出走馬（１・０・１・１３）
前走１４００ｍ出走馬（１・２・１・４１）
レッツゴードンキ
●マンハッタンカフェ産駒
該当馬なし
気になる出走馬分析
ラッキーライラック
昨年のチューリップ賞以降は優勝から遠ざかっているが、同世代にアーモンドアイがいたのならば仕方が無いと納得できる。
一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬で、昨年の桜花賞2着馬。他にチューリップ賞を勝つなどこの距離を得意としている。
今年の中山記念でも強力な牡馬相手に2着と健闘しているとおり、牝馬の中では能力はトップレベル。前走の阪神牝馬ステークスは位置取りが不運としか言いようが無く度外視できる。牝馬同士でこの馬にとってベストの1600ｍならすんなりと圧勝してもおかしくない。
2走前の中山記念ではG１馬もいる中でウインブライトに次ぐ2着と好走。
中山記念の勝ち馬ウインブライトは香港のG1を制したためこの2着も評価できると思います。
おそらく鞍上ら石橋脩騎手でここ最近は好騎乗が目立つ。
不安点としては、速い上がりの競馬であまり実績を残していないことで、上がり33秒を切るような上がり勝負になった時に他の馬の後塵を拝する事になるかもしれません。
ミッキーチャーム
昨年の夏頃からメキメキと力をつけ始め、昨年の秋華賞では最強牝馬アーモンドアイの2着。着差は0.2秒差。前走の阪神牝馬ステークス1着といよいよ本格化を迎えています。
2走前の中山牝馬ステークスでは最下位でしたが休み明けが響いたということでその後の阪神牝馬ステークスで結果を出しているのでその最下位の理由が明確になっているので悲観しなくてもいいと思います。
難しい１頭の印象があります。今回人気の１頭になると思います。馬券には含めなくてはならない１頭と考えております。
前走の阪神牝馬ステークスは、得意のスローペースに持ち込み他の有力馬を尻目に快勝しています。前走で1600mを克服したことから有力馬の一頭となっていますが、もともと1800m以上の距離で実績を重ねてきた逃げ馬ですし、前走は1600m戦ではあまり見られないくらいゆっくりなペースになり、先行馬にはかなり恵まれた展開になりました。ミッキーチャームは速い上がりも、速いタイムもそれほど持っておらず、府中1600mの実力勝負になった時に若干の不安があります。東京コースでの実績が無い点も不安点となり、関東への輸送での実績もなく、危険な人気馬の一頭と思われます。
アエロリット
一昨年の同舞台のＮＨＫマイルカップに優勝し、安田記念でも2着、毎日王冠でも牡馬に混じって1着と東京コースにもめっぽう強く、府中の左回りを得意としている馬です。牡馬とも互角に渡り合っている実績は素直に認めたいです。出走メンバー中随一の実績を誇るこの馬は無視できない存在です。
典型的な府中巧者で、今まで府中では6戦してすべて入着をしています。どのような条件であろうと誰が相手であろうと、府中が舞台であれば必ず安定した成績を残しています。先行して安定した末脚を発揮する事ができる脚質も、スローペースになりがちなビクトリアマイルには向いています。ただ今回の臨戦過程での不安は、前走が1月のアメリカG1ペガサスWCターフ以来の実戦となることです。ただ調教は順調のようですし、万全な状態で参戦できるのであれば有力候補の一頭です。
プリモシーン
今イチＧⅠの舞台では物足りない存在ですが、秘める能力はかなりのもの。昨年の新潟1600ｍ関屋記念を優勝したようにこの馬は長い直線のほうが力を発揮できています。昨年のＮＨＫマイルカップでも5着には敗れているが、上がり3ハロンのタイムは18頭中2番目の速さだった。ＧⅠを勝つには展開の助けも必要にはなるが、速いペースになり直線追い比べの展開になればこの馬は間違いなく上位に食い込んでくると思います。
フェアリーカップや関屋記念などビクトリアマイルと同距離の1600m戦で勝利し、マイル適正は抜群です。前走のダービー卿チャレンジトロフィーでも安田記念の有力馬フィアーノロマーノと互角の戦いを繰り広げての2着と、近走の充実度が光ります。
1分31秒台の速いタイムも持っていますし、上がりの速い競馬にも対応できるため広い府中での競馬には向いていると思います。
レッドオルガ
レッドオルガは前走の阪神牝馬ステークスは出遅れもあって7着という結果なんですが1着のミッキーチャームと0.1秒差の7着です。
出遅れがなければもしかしたら1着だったんじゃ無いかと思っています。
そしてこの馬は東京競馬場と相性がいいと思います。
1600メートルは4回走って全て馬券内にきています。
左回りが好きなのか東京競馬場との相性がいいのかわかりませんがあからさまに結果がいいのでそれを無視はできません。
不安点は、出遅れグセ。しっかりとスタートを切れば馬券内はありそうなので、ここは切れません。
東京の馬場が外差しになっている気がするのでこの馬脚質的にも合っていると感じます。
レッツゴードンキ
ダートでもスプリント安定した走りを見せてくれます。
桜花賞馬なのでマイルもこなせ、今回は人気もあんまりしなさそうなので馬券的妙味はあると思います。まだまだ衰えていないと思いますが、いつ走るのかが分からない馬という印象です。買わないとならない１頭という感じです。
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