今週日曜日に開催されるプロキオンステークス(中京・ダート1400m)は夏のダート戦にしては珍しく出世街道に繋がるレースです。
昨年の勝ち馬マテラスカイは同年のJBCスプリント、翌年のドバイゴールデンシャヒーンで2着に健闘しました。
一昨年の勝ち馬キングズガードもG1マイルチャンピオンシップ南部杯で3着に健闘しています。
レースが行われる中京競馬場のダートコースは距離問わず基本的に逃げ・先行馬に有利な展開となることが多くなるコースとなっています。
ですが、逃げ・先行有利の展開で多数が前に行き、ハイペースになると差し馬も台頭するケースもあります。
今年はどのような結果となるのでしょうか?
プロキオンSの過去10年の傾向
人気から見る傾向
1番人気馬【2・3・4・1】
2番人気馬【1・3・3・3】
3番人気馬【1・2・0・7】
4番人気馬【2・1・0・7】
騎手別
武豊【2・0・0・6】
福永祐一【1・2・0・6】
岩田康誠【1・2・0・0】
幸英明【0・0・0・8】
前走レース別
アハルテケS【1・1・2・8】
天王山S【1・1・0・6】
かしわ記念【1・1・0・1】
天保山S【1・0・3・12】
注目データ
プロキオンSグッドデータ↓↓
●前走1・2番人気馬
レースの大きさに関わらず。
3着以内30頭中22頭が前走1・2番人気
●米国血統3勝
●逃げ
4コーナーで先頭だった馬(3・1・1・5)
●個人馬主
勝ち馬の半数が個人馬主所有馬
プロキオンSバッドデータ↓↓
●社台グループ連対ゼロ
●前走芝(0・0・0・14)
●前走JRA重賞出走
(0・1・0・24)
●1・2番人気の単
3着以内16回と力を出しているが、3勝のみ。
気になる出走馬分析
サンライズノヴァ
近4戦は馬券に絡めていなくて不調気味に思われるかもしれませんが内2戦はGⅠの舞台でした。
過去の実績を見てもダート1400mは(2-2-0-2)と相性はよいです。
チャンピオンズカップの時は6着に敗れてしまいましたがこの馬の適正距離は1400m~1600mくらいではと思うのですが。
中京競馬場はその4走前のチャンピオンズカップ以来となります。
中京は過去1戦経験しており、馬券からは外れましたが元々東京で好走している馬なので左回りの中京でも走れると思います。
メンバーを見てみると近4戦に比べたら相手は弱いかと。
近4戦の影響で人気を落とすようであれば馬券的にも美味しい一頭で、主戦をつとめていた戸崎騎手が降りることは気になりますが3歳時に乗っていた松若騎手が再び騎乗するようなのでそこまでは心配ないでしょう。
ミッキーワイルド
芝でもそこそこ結果を残していましたがダートに転向してからは(2-4-1-0)と全てのレースで馬券に絡んでいる安定感は評価したいです。
特に前走は2着馬サザンヴィグラスに0.7秒差開いての1着。
非常に強い競馬ができていました。
今回手綱を握る北村友一騎手とは芝時代から競馬をしていました。
ダートに転向してからの北村友一騎手とのコンビで(1-4-0-0)と連対率100%で、人馬の相性もよいです。
3走前の鈴鹿特別にてこのプロキオンステークスと同じ舞台(中京ダート1400m)で勝ち馬マイネルラックにクビ差の2着。
コース適性もよさそうです。
相手関係は少なからず強くなりますが好走、上位争いできてもおかしくない一頭でしょう。
マテラスカイ
ダート1200mのスペシャリストは外せないでしょうね。
本質は1400mよりも1200m戦というのはぬぐいきれませんが昨年のプロキオンステークスで2着馬インカンテーションに4馬身差突き放してレコードタイムをたたき出しました。
不良馬場でハイペースの逃げでレコードを出し切るのは並大抵の馬ではありません。
その後、JBCスプリント、今年のドバイで開催されたゴールデンシャヒーンで2着に健闘していますし短距離ダートはお手の物といえるでしょう。
重馬場巧者なので雨が降るようでしたら尚更マテラスカイに有利になるでしょう。
今回の出馬を見る限りハナを切りそうなのはアルクトスとサクセスエナジーくらいしかいないのでハナも切りやすいです。
先頭に立って自分の競馬に徹することができれば連覇も十分ありえるでしょう。
サクセスエナジー
昨年の同レースの4着馬。前走さきたま杯では、ウインムートには破れたものの、持ち前のスピードを武器に先行できれば勝ち負けのところまであると思われます。
ヴェンジェンス
前走天保山S(オープン)では、2着のファッショニスタにコンマ2秒差の勝利でした。
馬群の中団に付けて進めたレースで上がり3ハロンを35.4秒の最速タイムで勝ちきったところが評価に値するところです。
さらに今週の天候により、プロキオンS当日も雨が予想され、馬場状態は重馬場もしくは不良馬場になると想定されます。
実はヴェンジェンスの父はカジノドライヴ。
カジノドライヴ産駒の成績には面白い傾向があり、重馬場もしくは不良馬場になると勝率・連対率・複勝率がグンと跳ね上がる傾向にあります。
これは雨で水分を含んだ砂をカジノドライヴ産駒が大変得意としているということです。
当日の天気もありますが、注目したい1頭です。
馬場と傾向によっては、馬券購入の際には、3連系の軸に考えております。
キングズガード
一昨年のこのレースの勝ち馬です。
追い込み一辺倒の馬ではありますが、確実に最後に切れる末脚を発揮してきます。
ここ3走は全て逃げ・先行馬が有利になる展開の中で、後ろから末脚を発揮してきたものの、あと1歩及ばず3着が続いています。
ですが、この馬の場合馬場状態を問わずに確実に直線でいい脚を使うタイプです。
また、この馬の父シニスターミニスターにも注目です。
シニスターミニスター産駒はダート1400mのスペシャリストと言われるほど成績が安定しています。
また重馬場や不良馬場といった脚抜きの良い湿った砂にも強く好走傾向が見られます。
この馬自体も馬場状態は問いませんが、重馬場の方が好走しているケースが多いので、重馬場や不良馬場は買いの条件になるのではないでしょうか。
騎乗するデムーロ騎手の手腕にも注目です。
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