中山競馬場芝１８００ｍ右内回りで行われるG2戦、上位３頭には皐月賞の優先出走権が与えられるスプリングステークスは出世レースになっており、後にG１を勝利する馬が過去10年の勝ち馬で４頭も出ている注目レースになっています。去年はスプリングステークスを制したステルヴィオが皐月賞4着、2着のエポカドーロが皐月賞を制したりと皐月賞に直結する可能性も秘めたレースで、今後のクラシック路線でを考えるうえでとても注目されているレースです。
現状の賞金では皐月賞への出走が叶わない馬でも、3着内に入れば、無条件で皐月賞へ出れるので、目一杯仕上げてくる馬と、叩きで出てくる馬とがいて、難解なレースです。
考察
スプリングSの過去１０年の傾向
人気から見る傾向
1番人気馬【４・３・２・１】
2番人気馬【１・１・２・６】
3番人気馬【２・２・０・６】
5番人気馬【２・１・０・７】
騎手別
Mデムーロ【２・０・０・２】
北村宏司【１・１・０・２】
岩田康誠【１・１・０・２】
戸崎圭太【０・２・０・６】
キャリア別
3着以内馬→過去10年で30頭中25頭がキャリア3～5戦。
前走レース別
朝日杯FS【２・１・３・６】
共同通信杯【１・３・０・１５】
京成杯【０・０・０・１０】
500万【４・５・４・３０】
注目データ
●前走１～３番人気 ３着以内馬は→前走１・２番人気で１７頭。１～３番人気で２３頭。
アンクルテイオウ、エメラルファイト、キュアン、シークレットラン、ディキシーナイト、ニシノカツナリ、ヒシイグアス、ファンタジスト、モズベッロ、ユニコーンライオン、リバーシブルレーン、ロジャーバローズ
●単勝オッズ2倍台 １番人気馬は５頭すべてが２着以内。
●前走５００万勝ち レッドスパーダ、キタサンブラック、マイネルハニー、ウインブライト、エポカドーロなど。キャリア５戦以内。
エメラルファイト、ヒシイグアス、ロジャーバローズ
●前走京成杯組は全滅 レベルの違いと間隔が開きすぎ。
シークレットラン、リーガルメイン
●前走ダート出走馬は軽視 １６頭出走で全滅
キュアン
●キンカメ産駒の１着は無い ローズキングダム・フィフスペトル３着、ミッキーロケット５着
キンカメ産駒はいない。
気になる出走馬分析
エメラルファイト
朝日杯FSでは7番人気6着という結果に終わってしまいましたが、前走白梅賞(500下)では3番人気でしたが１着をとっています。過去にはアイビーステークスではクロノジェネシス相手に3着に奮闘、札幌2歳Sでは勝ち馬ニシノデイジーなどを相手に4着に入るなど1800mのレースで惜しいレースが続いていますが、札幌2歳Sでは、ハイペースを追い込んで0,3秒差、前走朝日杯は後方から上がり最速で追い込むも６着と惜しい内容でしたので能力的に足りてない訳ではないのでチャンスはあると思います。あまり人気はしないと思いますが好走する可能性も秘めている1頭だと思います。
クリノガウディー
朝日杯FSでは9番人気でしたが、2着に善戦したクリノガウディー。勝ち馬のアドマイヤマーズの後ろにつけてロスのない競馬をすることが出来たのは恵まれた感もあり、最後の直線で少し甘くなった気もします。ですが他馬との接触もあった中で２着はよく頑張った印象を受けました。スタートも立ち回りもうまいので、スタートが決まれば好勝負に期待しています。クリノガウディには若干気になるアクシデントがあり、シンザン記念に出走予定だったが追い切り時に怪我したため、シンザン記念を回避しており、予定が狂っているだけにしっかり状態はチェックが必要です。状態に問題がなければ、スタート次第で好走する可能性を秘めている１頭になっています。
レースでは、ラチ沿いを走り、脚をためて直線伸びてほしいので、できれば内枠を引きたいところです。スタートが良いので、前目につけれるのも今の中山競馬場には合うと思います。
シークレットラン
前走は京成杯で4着でした。この馬は中山競馬場で良い成績を残しているので、今回も上位争いだと思います。最後は確実に伸びてくるので、乗り慣れた内田騎手が中団からやや前目につけれれば、十分勝ち負けのチャンスだと思います。前々走の葉牡丹賞はスタートで不利を受けながらもレコードタイムで勝利し、クラシック候補に名乗りを挙げました。内田騎手もこの馬でクラシックをという思いが強いと思うし、今回決めないと乗り替わりかもあるかもしれないので、勝負のレースだと思います。また、今まで戦ってきた相手が強いので、今回のメンバーでは負けられないと思います。あとは、最近プラス体重が続いているので、馬体重が絞れていればなお良いと思います。
タガノディアマンテ
前走は１８００ｍの重賞きさらぎ賞で２着と能力も高く父親はこのレースを勝っているオルフェーヴル産駒です。去年２着で後の皐月賞馬であるエポカドーロモオルフェーヴル産駒でした。人気的にもこの馬は注目だと思います。
ディキシーナイト
前走はリステッド競走のクロッカスSを勝利しました。関東では絶好調の石橋脩騎手が乗るのもプラスだと思います。トライアルレースでは、調子の良い馬がよく馬券に絡むので、好調のこの馬もチャンスがあると思います。スタートが良く、前目につけれるので、前に馬を置いて走り、最後の直線で外へ出して差す競馬ができそうなのもプラスです。
ヒシイグアス
近５年は連対馬はすべて前走連対馬なので、傾向的には怪しいと思います。前走は今回と同じ中山競馬場１８００ｍの若竹賞を勝って連勝中で２年前のウインブライトも若竹賞を勝ってからのローテーションでこのレースを勝っています。
ファンタジスト
前走は朝日杯FSで4着でした。初の関西への輸送も悪影響があったかもしれません。しかし、今回は関東でのレースなので、いつもの走りができると思います。上がりの脚は良いものを持っているので、距離延長もプラスだと思います。また、武豊騎手が引き続き乗るのも良いと思います。武豊騎手のインタビューでは距離は微妙に長いと思うが、かかる馬ではないのでとも答えているのでもつ可能性もあると思います。
スタートも良く、前目につけれる馬なので、小回りの中山競馬場も合うと思います。最近絶好調のノードカナロア産駒というのも良いと思います。
ロジャーバローズ
前走福寿草特別(500下)を勝利したばかりですが、2000mのレースを３回出走して全て馬券内に入っており、安定感ある走りに魅力を感じます。初の1800mに距離短縮で挑むロジャーバローズですが、好走してもおかしくないと考えています。また初コンビの川田(予定)と距離短縮でどういうレースになるかわかりませんが、賞金的にはクラシック出走が厳しいので3着までに与えられる皐月賞の優先出走権を奪い取りたいところではあると思うので、強気に乗ってくる可能性は十分あり期待したい1頭になっています。
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